| 佐々木委員長 |
これより質疑に入ります。
質疑の申し出がありますので、順次これを許します。谷本龍哉君。
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| 谷本委員 |
自由民主党の谷本龍哉でございます。
構造改革特別区域法の一部を改正する法律案について、質問
をさせていただきます。この構造改革特別区域法、我が国経済
の活性化のために、また、規制改革を行うことによって民間活力
を最大限に引き出し、民需を拡大する、このために昨年の平成
十四年十二月十八日に公布された法律でございます。
私は、日本という国は、長年、自由民主主義の国といいながら、
経済分野においては特に、国の主導あるいは行政の主導のも
とに、社会主義的な計画経済というべきようなやり方が長らく続
いた国だというふうに考えております。
それは、当時、うまく事が運んだ時代もありました。しかしながら、
どんどんと国際競争力、そういうものが必要とされるようになる中
で、守られ、護送船団で画一的な発展を遂げてきた分野について
は、現状では非常に苦しい状況がたくさん生まれてきている。これ
をしっかりと競争力のある、活力のある状況に持っていくためには、
やはり国ががんじがらめにしてきた規制というものを、外せるもの
はどんどん外して、自由にやれる部分は自由にやっていく、こうい
うことが非常に大事だろうというふうに思っております。
その中で、なかなか一斉に改革、規制緩和が進まない、それを
部分的にでも成功事例をつくって全国に広げていこう。なかなか
苦しいやり方ではあるとは思うんですけれども、それで成果を上
げることができるなら、これも一つの方法かなというふうに見てお
りますが、その中で今回、昨年以来、一次認定、二次認定と進
んでくる中で、教育や農業といった今までなかなか規制緩和が
進まなかった分野におきまして一定の成果があったと私は思っ
ております。しかしながら、医療の分野など、いろいろな意味で
抵抗の存在する分野もまだあるのではないか、そういうところで
は十分に規制改革が進んでいないというふうな思いも持っており
ます。
今後、この規制改革を進めていく上で、この構造改革特別区域法
に従って進める中での大臣の御決意をお伺いしたいと思います。
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| 鴻池国務大臣 |
本日、五時間のコースでございます。どうぞよろしくお願いを申し
上げます。
今、委員が冒頭お話しになりましたように、官が主導して日本の
国を引っ張っていった、そういう時期も確かにございました。明治
維新が成り、日露戦争を経て、日本の国、国威発揚した時期も、
官主導のもとに大変よかった時代ではないかと私は思います。
しかし、それがまた間違った方向で太平洋戦争に進んでいった。
これも官主導の間違いであったと思います。
戦後、日本が焼け野原になってみんなが焼け出され、飯が食え
ない、あるいは医療が受けられない、そういうときにやはり官が
主導で全員に、医療、教育あるいは食料の分野で満遍なく行き
渡るようにしてきたというのは、やはり官のよきところであったと
認めなければならないと私は思います。
しかし、委員がただいま御指摘のように、今の時代になって日本
列島の閉塞感ということから考えた場合、官から民へ、中央から
地方へというこの思いというのは、小泉総理だけではなく、与野
党問わず大変大事な哲学になっていると思います。そういった中
で、大変大きなところの規制改革というものをやはり全国的にや
っていきたい、しかし、なかなかこれが進まない。そこで、構造改
革特区という構想が生まれて、一点集中、出島のごとく、あるい
は楽市楽座のごとくやってみようというのが本日に至ったところで
ございました。
しかし、今御指摘のように、なかなか前に進まない分野が多々ご
ざいます。しかし、これに対しまして、各省庁の御理解を得ながら、
突破口として、今までなかなか進まなかった分野にこれからも取り
組んでいかなければならない、これが国家国民のためになる、そう
いう信念を持って進んでまいる所存でございます。
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| 谷本委員 |
力強い答弁をありがとうございます。しっかりとこれを前向きに進
めていけるよう、我々もしっかり協力をしていきたいと思いますが、
何よりも大臣の前向きな、しっかりした意思が一番大事だと思い
ますので、よろしくお願いをいたします。
続きまして二問目に移りますが、この四月に、五十七件、第一次
認定が行われました。既に特区というものは動き出したということ
だと思いますが、もともとの構想として、一部地域に特区として認
める、それが、事後評価をして、うまくいくという判断がなされれば、
それを速やかに、全国にできるだけ早く広げていく。
本来であれば、全国一斉がいいものであるという考えのもとにこれ
は進められているというふうに理解をしております。
この第一次認定を終えまして、これから、特区でそれがどのように
動いているか、そういう実施状況を評価していかなきゃいけないと
思うんですが、できるだけこれを速やかに行っていくためにどのよう
に、私は速やかに、早くできるだけ全国に広げられるのが一番だと
思いますが、それに対する対応というのはどのようにお考えなのか、
お聞かせください。
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| 鴻池国務大臣 |
御存じのとおり、第一次提案四百二十六件がございました。
第二次提案を募集いたしましたところ、六百五十一件になりまし
た。そこで、合計提案数が一千七十七件。そして、特区で実施
となりました規制の特例措置は百四十件、全国で実施となった、
全国対応しようということでなりましたのは百八十八件に上りま
した。いい意味でこの特区の構想が各省庁に御理解をいただき、
全国で百八十八の規制を緩和あるいは撤廃するという副産物が
できたと承知をいたしているところでございまして、これが四月の
二十一日に総理官邸で認定式を行いました。その瞬間から特例
が動き始めました。
例えば港でありますとか、例えば農業でありますとか、そういった
ところで、私は、いい意味でよきものは飛び火していくということに
期待をいたしているところでございますが、この七月に評価委員
会というのをつくらせていただく予定にいたしております。これは、
民間を中心にやりたい、人選をしたい、このように思っているところ
でございますが、その評価委員会をもって、大変すばらしいことで
あるということで、全国展開すべきというような話が進めば、恐らく
そのように進んでいくであろう、このように理解をいたしているとこ
ろであります。 |
| 谷本委員 |
この特区構想の中で提案されるいろいろな規制改革は、本来で
あれば、一部ではなくて、本当に大臣言われるとおり、全国で一
斉にやれるのが一番いいんですけれども、なかなかそれが難し
い中で、一部地域だけでスタートしたものに対してはやはり一刻
も早く評価を下していって、中にはなかなか全国になじまないも
のも出てくるかもしれませんが、できるだけできるものは全国で
やっていく、それのスピードをできるだけ速めていっていただきた
いというふうに思います。
それでは、最後の質問になるんですけれども、特区構想と言いま
すが、この構造改革特区を進めていく中で、どの規制を対象にす
るか、どういう形で特区を、特例を実施していくか、これは各大臣
が出席する構造改革推進本部において決定されたものでありま
すが、聞くところによりますと、どうもこれに対して、一部、抵抗で
はないんですけれども、例えば、大臣がそれを決めた、しかしなが
ら省庁内で、例えば局長通達であるとか課長通達であるとか、そ
ういった通達によってその特例の内容を骨抜きにしようとするかの
ような、そういう通達が出されようとしたことがある。そのような例
があるやに聞いているんですけれども、せっかくこれだけみんなが
力を合わせてこの構造改革特区を進めようとするときに、表面上
はそれが進んだように見せて中でそれを阻害するような要因が出
てくる、こういうことでは非常に困ると思うんです。
そういうことに対しまして、大臣、どのように把握をされて、それに
どのようにこれから対応されようと考えていらっしゃるのか、その
お考えをお聞きしたいと思います。
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| 鴻池国務大臣 |
内閣総理大臣が一つの方針を定めて、馬に乗って東を向いて
走ろうと。我々閣僚は同じスピードで走らなきゃならぬと思って
おります。恐らくほとんどの閣僚がそういうふうに思っておられ
ると思いますけれども、一部、一緒に東を向いて走ろうとしてい
る中で、牛に乗って西を向いて走ろうという省庁があることは
事実でございます。これからいろいろと議論の中であぶり出て
くるだろうと思います。しかし、それをどう抑えるかは担当大臣
のリーダーシップにかかる、このように私は思っておるところで
あります。
ただ、今の御質問の、いわゆる通達等によってせっかく規制緩
和したものをもう一度後ろから網をかぶせるようなことをするの
ではないかということに関しましては、一応、構造改革特区基
本方針におきまして、通達等によって付加することができない
という旨のことが明確に定められておるということも現実として
御承知をいただきたいと思いますし、また、規制の特例措置を
定める法令等の案を作成するに当たって、内閣官房と、基本方
針に即したものであるかどうかという観点を調整していく、こうい
うことであります。 |
| 谷本委員 |
質問は以上でありますけれども、今まで非常に規制緩和が進み
にくかった、特に教育の分野あるいは農業の分野、教育改革ま
た農政の改革、非常に今問題をたくさん抱えている分野でもあり
ます。また、医療の分野も同じだと思います。そういう分野につき
まして、やはり少しでも穴をあけるといいますか、あけることによ
ってその状況を打破して、そして、目指すべきあるべき改革という
ものを早急に進められるように大臣のリーダーシップに御期待を
申し上げまして、質問を終わらせていただきます。
どうもありがとうございました。
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| 佐々木委員長 |
以上で谷本君の質疑は終了いたしました。 |