| 国会通信 by 谷本たつや 2005.4.12(第30号)
情報を売っても犯罪にならないU・・・個人情報保護法の穴
4月1日より、いよいよ個人情報保護法が施行された。この法律は簡単
に言えば、個人情報を扱う企業に対し、その情報の管理責任を負わせる
ものである。しかし、今年の1月18日付けの国会通信で書かせて頂いた
通り、この法律には大きな穴があいている。
情報漏洩事件が起こった場合、企業の管理責任は問われるが、情報
を漏洩した個人は一切罪に問われないという点である。最近ますます
頻発している個人情報の漏洩は、そのほとんどが、内部の人間の犯行で
あり、その情報を売って利益を得るための確信犯である。しかし、これを罰
する法律がないため、警察も捜査ができず、犯人をなかなか特定できない。
というより犯罪ではないので、犯人とさえ呼べないのである。
この問題に早急に対応すべく、今国会が始まって以来、同僚議員と共に
奔走してきたが、施行前の時点で「改正」を議論するということに対して
は、関係各方面からかなりの抵抗があった。しかしようやく3月10日に自
民党内に「情報漏洩罪検討プロジェクト・チーム」を立ち上げることに成功
し、精力的に議論を重ね、4月13日に法改正に向けたプロジェクト・チームと
しての決議を採択できるところまで来た。
改正案の論点
| 1. |
個人情報取り扱い事業者の従業員、元従業員に個人情報を
漏洩してはいけないという義務を課す。 |
| 2. |
従業員、元従業員が個人情報を漏洩した場合には罰則を課す。 |
| 3. |
日本国外で行った場合でも、罰則を課す。 |
後は、党内手続き、与党内手続きを経て、議員立法として個人情報保護法
の改正を提案することになる。この改正案が通れば、会社内部の人間が個
人情報を持ち出して売るという行為を処罰できるようになる。100%ではな
いが、情報漏洩に対して大きな抑止力になると私は考えている。
ただ、法案成立については、まだまだ安心できる状態ではない。与党内から
反論が出る可能性もあるし、野党が強力に反対する可能性もある。それに何
より、時間との戦いがある。今国会は延長がなければ6月17日で終わってし
まうので、衆参両院での審議を考えると、日程的にはぎりぎりのタイミングで
ある。しかし、たとえ今国会で間に合わなくても、法律改正の流れだけは、確
実なものにして行きたいと思っている。
追伸:「磯ノ浦復活プロジェクト」4月24日午前10時から、有志が集まって磯ノ浦海岸の
石の除去作業を行います。磯ノ浦復活のために一人でも多くのお力をお貸し下さい。 |
和歌山新報2005年4月12日 「がんばってます」 掲載
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