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国会通信
国会通信 by 谷本たつや    2002.10.2(第14号)

当たり前のことを当たり前に」〜小泉改造内閣〜

9月30日夕方、小泉政権発足後初の内閣改造が行われ、6人の大臣が交代した。
「一内閣一閣僚」を基本方針にしていた小泉首相にとって、「内閣改造は方針転換
では」との一部の声もあるが、その内容、手法を見れば、この内閣改造が与党内の
人事に対する不満を解消するためのものでもなく、派閥順送りを復活させるものでも
なく、自らの政策方針を更に強化、明確化するためのものであることは明らかである。

今回、小泉首相は、大臣人事に関して一切誰にも相談することなく自分ひとりで
最終決定を行った。30日正午にその内容が示された時、自民党5役、公明、保守
両党党首の全員が絶句したと聞いている。山崎派の閣僚はゼロになり、橋本派は
二人から一人に減り、保守党が交代を求めていた扇大臣は留任した。派閥均衡や
与党内調和は皆無である。更に今回は、大臣だけでなく、副大臣人事についても、
小泉改革に沿う人選」にこだわった。

与党内では予想通りかなり不満の声があがっている。しかし私にはその声は、旧態
然とした「古い政治」の断末魔にしか聞こえない。政策重視、能力重視の人選をして
いったいどこが悪いのだろう。
総理大臣というものは、国民と国家に対して非常に大きな責任を負っている。である
ならば、その責任を果たすために、最良のメンバーを自らの判断で選ぶということ
は本来「当たり前のこと」ではないだろうか。能力に関係なく、派閥順送りで、一年
交代で大臣になるという今までの日本の政治のあり方が「異常」だっただけである。

「小泉が代われば、またもとのやり方に戻る」という声もあるようだが、絶対に元に
戻してはいけない。そんなことをすれば国民からは完全にそっぽを向かれるだろう。
むしろ我々若手議員にとっては、これは大きなチャンスである。
上層部に取り入ったり、胡麻をすったりすることなく、政策と能力で抜擢してもらえる
可能性が生まれたのだから、頑張り甲斐があるというものである。

政治家が、再び国民から信頼され、尊敬されるようになるためには、自らの価値を
高めるための決断、行動、生き様を国民に示していかなければならない。能力に関係
なく派閥順送りで猫の目のようにくるくる変わる大臣システムがその役に立つことは、
絶対にありえない。

当たり前のことを当たり前に」していくことが、一番重要ではないだろうか。

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