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旧くて巨大な情報通信システムにメス

03.7.29 

 

自民党の中に、「e-japan重点計画特命委員会」という委員会
がある。この委員会は、日本のIT政策のすべてについて議論
し、自民党としての考え方を決めていく場所である。
そしてその中に、「戦略強化チーム」というものが作られている。
メンバーは若手議員ばかり7名。座長だけが当選2回の議員で、
あとの6名は、私を含め当選1回の議員ばかりである。
では、この「戦略強化チーム」は、何をしているのか。特命委員
会で議論された特に重要な問題について、事実関係を突き詰め、
改善策を提示し、各省庁にそれを実行させる。いわば実務部隊
である。

 しばらく前まで、日本の政治の世界では、当選1回の議員が
政策立案に関して主導権を握るということは、ほとんど考えられ
なかった。それが今確実に変わりつつある。
この「戦略強化チーム」の会合は毎週1回開催され、すべての
省庁の担当者が必ず出席しなければならない。我々がその場
で指摘したこと、質問したこと、改善を促したことについては、
次回の会合までに各省庁が説得力ある答えを必ず持ってこな
ければならない。

それぞれのメンバーは、けして誰かベテラン議員のひも付きでは
なく、自分の考えで自分の意見を言う。そしてそこで出た結果が、
自民党の政策となり、国の政策となる。正直なところ、なぜこの
ようなことが可能になったのか、「戦略強化チーム」のメンバー同
士でも良く分かっていない。

もちろん、このチームを作ることについては、我々が提案したのだ
が、我々の予想を越えた状況に、いつの間にかなっていたという
感じである。ただ、この情報通信という分野については、深く精通
した既存の政治家がほとんどいないということが、若手の我々だ
けでここまでできる理由の一つかもしれない。

現在「戦略強化チーム」は、IT予算の陰に隠れた無駄遣いについ
て、徹底的な調査をしている。特に、「レガシー・システム」と呼ば
れる、国が抱える旧くて巨大な情報通信システムについてメスを
入れている。対象となるシステムは41システムも存在し、その維
持運営のためだけに年間7000億円もの税金が使われている。
しかもなぜそれだけかかるのか、今まで一度も検証されたことが
ない。我々の試算では、少なく見積もっても半分は削減できると
考え、各システムの検証を行なっている。

特に問題があるものについては、かなり厳しいやり取りが毎回繰り
返される。官僚サイドからは、「この戦略強化チームはいつまで続く
のか」という悲鳴に近い声があがっているという話も聞こえてくる。
しかし我々は、騒ぐだけ騒いであとは知らないというような仕事を
するつもりはない。改善可能性調査の内容、改善計画、実際の改
善とそれぞれの段階で厳しくチェックをしていくつもりである。
IT分野に限らず、旧いシステムの中には、まだまだ無駄遣いが潜
んでいる。

和歌山新報2003年7月29日 「がんばってます」 掲載

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